Lenia

2025/07/01 17:06

こんにちは、Leniaです。

今年2025年は、Leniaを始めてちょうど15年という節目の年を迎えました。

2020年の10周年はコロナ禍の真っ只中で、記念の年にすることもできず、なんとなく心の中で「節目」や「アニバーサリー」といった感覚をしまい込んでしまっていたように思います。でも今回、15年という月日を迎え、ようやく自分の中でも「あらためてこのタイミングで区切りをつけておきたい」と強く思いました。



Leniaは、天然石そのものの美しさをなるべくそのまま活かして、石の姿と対話しながらジュエリーとして形にしていきたい——そんな想いから始まりました。

15年という時間の中には、決して順風満帆とは言えないこともたくさんありましたが、こうして今もものづくりを続けていられるのは、Leniaの作品をずっと楽しみに待っていてくださる皆さまがいてくださるおかげです。

いつも本当に、ありがとうございます。


そしてこの度、15周年という節目にあたり、全く新しいデザインの
「Liscio(リッシオ)」と「Forte(フォルテ)」
という2つのシリーズが誕生しました。

今日はその2つの新しい形について、お話させてください。


↑ 写真左:Liscio(リッシオ)/写真右:Forte(フォルテ)




2つの形が生まれるまでの軌跡



私自身、昔からアンティークの空気を纏ったものが好きですが、それと同じくらい、その「引き算」から生まれる現代的なミニマルアートもとても惹かれる存在でした。
Leniaらしいボタニカルで唯一無二のデザインも大好きなのですが、シンプルで普遍的なものを好んで選ぶこともあります。

だからいつか、「性別や装い、シーンを選ばず、まるでお守りのように毎日そっと身につけられるような、そんなジュエリーを自分の手で作りたい」と思っていました。

でも、シンプルであることと“想いを込めた形”であることを両立させるのは本当に難しくて、何度も何度も試作を重ねては悩み、また立ち止まって……ということを繰り返してきました。

そんな中、15年という節目に、ようやく自分の中にあったイメージが形になったのが、この「Liscio(リッシオ)」と「Forte(フォルテ)」という2つのシリーズです。

Leniaではこれまで、天然石を主役に、自然のフォルムや色を活かしたオートクチュールのようなデザインが中心でした。その分、装いを選ぶ作品も多かったかもしれません。

今回のシリーズは、それらとは対照的な、装いもシーンも選ばない、そして性別も問わないデザインです。
自然というテーマはそのままに、形を極限まで削ぎ落とし、素肌に馴染むような、普遍的で静かな存在感のあるジュエリーになりました。

では、それぞれのシリーズについてご紹介しますね。




Liscio(リッシオ)シリーズ



「Liscio(リッシオ)」は、イタリア語で「滑らか」という意味。
その名の通り、私の大好きな海、そして潮の満ち引きや波の流れから着想を得た、やわらかな流線型が特徴のシリーズです。

滑らかで穏やかなフォルムの中にも、ごく小さな凹凸を残すことで、優しく自然な存在感を持たせています。



「いつでもどこでも、そばにいてくれる存在に」という想いを込め、指に沿うようなフィット感と、ずっと身につけていたくなる心地よさを大切にデザインしました。
どんなファッションやジュエリーとも不思議と調和して、静かに、でも確かな存在感を放ってくれる、そんなリングです。


↑流線的な形は、女性だけでなく男性も自然に身につけていただける洗練された仕上がりになっています。




Forte(フォルテ)シリーズ



「Forte(フォルテ)」は、「力強い」「たくましい」という意味を持つ言葉。
旅先で出会った山の岩肌、荒々しくも静かなエネルギーを感じる大地の質感からインスピレーションを受けたシリーズです。

Liscioとは対照的に、荒々しさや重厚さを内に秘めた形で、まるで大地の力強さをそのまま身につけているような感覚があります。



一見、少し男性的にも見えるかもしれませんが、どなたにも手に取っていただけるよう、あえて“ゴツゴツしすぎない”バランスを意識してデザインしました。
リングの太さにも幅を持たせたので、1本だけでも、ペアでも、お守りのように身につけていただけたら嬉しいです。


↑女性が着けると、ハードロックなニュアンスがアクセントになります。




日常に寄り添う、ふたつの形

この「Liscio」と「Forte」のシリーズは、どちらも日常の中で自然に馴染み、ふとした瞬間にその人らしさをそっと引き出してくれるようなジュエリーになれば、と思って作りました。

Liscioはその滑らかなフォルムが指をより美しく見せてくれ、Forteはファッションの中にアクセントとして少し違った一面を添えてくれます。




もちろん、おひとりで身につけていただいても素敵ですし、大切な方とペアで持っていただくのもおすすめです。

サイズも、Fioreシリーズと同様にぴったりでお作りできます。

また、今回はより長く愛用していただけるよう、地金のバリエーションも増やしました。
通常はシルバー製ですが、K10、K18、プラチナでもお作りできます(※価格は地金の相場によって変動いたします)。
有料オプションでゴールド・ピンクゴールド・青金・ロジウムなどへのメッキ加工も承ります。




最後に

Leniaの15周年という節目に生まれた「Liscio」と「Forte」、いかがでしたでしょうか?

これまでLeniaを見守ってくださっていた皆さまにとっては、「えっ、こんな形も作るんだ」とちょっと驚かれるかもしれません。

でも私にとって、この2つのシリーズは「新しい挑戦」であると同時に、長く温めてきた想いをようやく形にできた、大切な答えのような存在です。
FioreやPico Fiore、そしてこれまでのオートクチュールジュエリーたちとも組み合わせてお楽しみいただけるので、ぜひ新しいLeniaのかたちも、これから愛していただけたら嬉しいです。


毎日の何気ない時間から、特別な瞬間まで。
あなたにそっと寄り添う、心強いお守りのようなジュエリーになりますように。






「Liscio」「Forte」シリーズは個展で初お披露目です

今回ご紹介した「Liscio」「Forte」の2シリーズは、「Lenia Collection 2025 Summer in Tokyo」にて初お披露目となります。
会場で実際に手にとって、肌に乗せたときの感触やフィット感をぜひ体感していただけたら嬉しいです。



Lenia Collection 2025 Summer in Tokyo
日時:2025年7月19日(土)~27日(日)13:00~21:00(入場無料)
場所:gallery201
東京都品川区北品川6-2-10 島津山ペアシティ201






【Liscio(リッシオ)、Forte(フォルテ)の製品情報】

・デザイン展開:Liscio(2種類)/Forte(3種類)
・リングサイズ:5号~20号(0.5号刻み)※一部の作品は9〜15号まで1号刻み、8号以下はデザイン調整あり
・地金素材:シルバー925(通常仕様)、K10・K18・プラチナ(オーダー対応・地金代は時価)
・メッキ加工(有料オプション):ゴールド/ピンクゴールド/青金/ロジウム など
※こちらのシリーズたちは販売会(各地の個展、ミネラルショー)のみの取り扱いになります。現在ネットショップでは販売しておりません。